トップページ > 技術職員って? > 技術職員紹介(3)

技術職員紹介(3) 2015.04.01更新

職員紹介③ 若手職員インタビュー

掲載日 2015.04.01

――インタビュアーの情報・計測部門メンバーです。今回は情報・計測部門以外の職員の紹介※として設計製作部門および分析評価部門に所属するお二人にお話を伺います。

※ 職員紹介① では情報・計測部門(旧計測制御室)の2名を紹介しています。

――匿名のご紹介とさせていただきますので、お気軽にお話し下さい。

【設計製作部門メンバー(以下 Sさん)】 採用後3年めの若手職員です。よろしくお願いします。

【分析評価部門メンバー(以下 Bさん)】 私も3年めになります。よろしくお願いします。

派遣・兼務先業務について

学生実習工場

学生実習工場で実施された機械工作
安全講習会(実技編)の様子

――採用後は『技術部』という組織に配属され、そこから工学研究科内の各種研究室・施設に『派遣』されることになります。まずはメインの業務である『派遣・兼務先業務』について教えてください。

【Sさん】 私は学生実習工場という施設に派遣されています。学生実習工場にはボール盤、旋盤、フライス盤といった工作機械が多数あり、それらを安全に使えるように学生への指導や機械のメンテナンスを行っております。工場では機械工作実習を行っていて、学生に工作機械の使い方や切削加工の仕組み等を教えております。また授業以外の時間には実験装置等作りの手伝い等もしております。

――Sさんが夏でも長袖作業服姿なのは工作機械を安全に扱うためだったのですね。Bさんはどうですか?

元素分析室

各種機器と優しい先輩が揃う元素分析室

【Bさん】 派遣・兼務先は応用化学専攻元素分析室です。工学研究科の各研究室から依頼を受けて、試料に含まれる元素(炭素、水素、窒素、ハロゲンおよび硫黄)の含有率を分析しています。分析室は精度良く測定を行うために空調管理されています。1年中暖かく湿度50%という恵まれた環境のもと、穏やかで頼りになる先輩技術専門職員の方と二人で業務を行っています。

――Bさんが冬でも半袖シャツを着ているのは特殊な業務環境のためだったのですね。私たちの『業務内容は派遣・兼務先によって様々』ですよね。お二人のように服装の違いにそれが現れることもあるんですね。

採用前と採用後の印象の違いは?

――私も学生時代は元素分析の依頼測定をお願いしたり、実験装置用の棚を作るために工作センターをお借りしたりと色々な場面でお世話になっていました。お二人も学生時代に技術職員と接する機会があったと思います。採用前後でその印象に変化がありましたか?

【Sさん】 学生時代に大学の工作室をよく利用しており、ある程度イメージできていたので業務内容に関するギャップは少なかったです。職場の雰囲気はもっと堅いものを想像していましたが、実際はのびのびと気楽に働ける職場でした。たくさんの教職員や学生と接する機会があるので楽しい職場ですね。

安全講習会

技術職員による安全講習会の様子

【Bさん】 化学系出身で分析に関して技術職員の方々にお世話になっていたので、採用前は化学分析等を通じて研究や教育のお手伝いをさせていただく仕事であると考えていました。もちろんそれが技術職員の主たる仕事ですが、技術部では技術職員として大学や工学研究科に対して『何ができるか?』『どう貢献できるか?』が求められ、例えば社会貢献活動としての子供向け科学イベントの実施や災害対策訓練、安全講習会の実施、PCB管理等のようにイメージよりもっといろいろな所で活躍しているのだなぁ、という風に見方が変わりました。

――学生時代のイメージより『フランクな職場』で『幅広い業務内容』だったのですね。

技術部業務について

――Bさんが言うように『派遣・兼務先業務』以外のお仕事もありますよね。私たちは『技術部組織の三部門(の1つ)』と『部門横断型のグループ』に所属し『技術部業務』を行っています。お二人の技術部業務について教えてください。

光と遊ぼう!

イベント『光と遊ぼう!』より

【Bさん】 私が所属する分析評価部門には化学・生物・材料系の知識を持った職員が在籍しています。各人が危険物取扱者、高圧ガス製造保安責任者、特別管理産業廃棄物管理責任者(PCB)等の資格を取得し、PCB管理や安全講習等で主導的な役割を担っています。2014年度には分析評価室が中心となって地域の子供を対象としたイベント『光と遊ぼう!』を実施しました。部門横断型のグループ業務としては化学系出身なので、知識を活かせるPCB管理グループ、安全技術グループに所属しています。PCB管理グループでは、生体に対して毒性が高いPCB含有物の適切な保管がなされているかの確認・点検を協力して行っています。安全技術グループでは、学生や教職員の方を対象とした講習会を実施し、化学薬品や高圧ガスの適切な取り扱い方法や事故事例を紹介することで、安全意識の向上に貢献しています。

――部門横断型のPCB管理グループには情報・計測部門のメンバーも参加しています。PCBはトランス・コンデンサ等の電気機器に使用されてきたために管理には電気系の知識も必要になるからです。因みに今回のインタビューは部門横断型の情報管理グループ業務の一環です。Sさんの所属する設計製作部門ではどのような業務が行われていますか?

【Sさん】 設計製作部門では実験・実習に関わる装置の設計や製作の技術支援を行っております。機械工作安全講習会の実技編では設計製作部門が中心となって行われており、学生や教職員に工作機械の安全な使い方を指導しています。部門では勉強会を行っており、近年だと学内の風洞、建築系の構造実験室、海洋船舶実験施設等を見学したり、インテックス大阪で行われた機械要素技術展を見て回りあとで部門のメンバーで情報交換会を行いました。また、小学生を対象とした『ポンポン船を作ろう!』というイベントを開催し、楽しみながらポンポン船の作り方や原理を学んでもらったりもしました。

――部門別の業務ではそれぞれが機械工作/化学・生物/情報・電気等の専門性を活かしつつ、安全講習会の実施から小学生向けの社会貢献活動など幅広い業務内容にあたっていますよね。そして部門横断型のグループ活動ではPCB管理のように複数の専門性を持つ職員が協力しつつ活動しています。

技術職員になって成長できたこと

――専門性を要する派遣・兼務先業務はもちろん、勉強会や横断型の技術部業務は様々な専門分野の同僚から技術・知識を教わるチャンスですよね。『技術職員になって成長できたこと』を教えて下さい。

【Sさん】 色々な工作機械を使えるようになったことです。自分で手順を考えて加工を行い、部品を完成させた時はとても達成感が得られます。最近ではNC工作機械を駆使してより複雑な形状の部品も作れるようになってきました。今後も加工できるものの種類を増やして大学の研究成果に貢献したいと思います。

――職員紹介① では吉岡さんが『実は私も本学の技術職員になる以前は放射線のことを全くといっていいほど知りませんでした。』と仰っていました。皆さん業務を通じて必要な専門知識を身につけることができるのですね。

炊き出し訓練

研修成果の活用例:
包装食袋による炊き出し訓練

【Bさん】 派遣・兼務先業務に関する専門知識はもちろんですが、他にも実務に役立つ専門外の知識を身に着けるチャンスもあります。私は技術部からの支援を受けて業務に必要な資格(危険物取扱者、高圧ガス製造保安責任者等)を取得しています。派遣・兼務先業務以外にも興味のある分野に挑戦する機会があるのはいいことだと思います。

――研修や勉強会もありますし、様々な知識や資格の取得もできているのですね。

就職活動中の方へメッセージ

――これまで技術職員について色々教えて頂きました。最後に『就職活動中の方にメッセージ』をお願いします

【Sさん】 『興味のあること』や『得意なこと』がありそれを『極めたい』のであれば、技術職員も一つの選択肢です。教職員や学生のサポートをしながら技術を磨き、いつかはその分野のプロになれます。他にも大学にはたくさんの教職員や学生がおり、仕事をしているうちに色々な人と関わる機会があります。そういった機会に自分の専門以外の知識も学ぶこともできるので、幅広い知識を得たい方、たくさんの人と関わりながら仕事をしたい方は技術職員になってみませんか。

【Bさん】 学生や教員の研究・教育のサポートをするためには専門的な技術が必要です。ただし最初から専門的な知識や技術を持っている必要はありません。それぞれの職場で身に付けていけば良いのですから。

 ○人の役に立ちたい方

 ○人とコミュニケーションを取るのが得意な方

 ○新しいことにチャレンジしたい方

 ○ものづくりが好きな方

 ○カラダを動かすことが好きな方

 ○ものごとに打ち込める方

 ○創意工夫に自信がある方

 ○ホームページを見て技術職員に興味を持った方

どれかに当てはまるなら、技術職員としての素質は十分です。是非、一緒に働きましょう!

――私たち技術職員は工学研究科内の研究室や施設・センター等で様々な専門技術を活かした教育・研究支援に取り組んでいます。採用のタイミングで求められる専門分野は変わってきます。仕事内容に興味のある方は技術職員採用ページをご覧ください。
『もっと詳しく知りたい』という方は技術部(infog[at]tech.eng.osaka-u.ac.jp)までお問い合わせください。

ページトップへ戻る
Copyright(C) 2007-2015 大阪大学工学研究科技術部 All Rights Reserved.