安全講習会 報告


「化学物質取り扱い安全講習会」実施    

日 時:2007年10月29日(月) 14:40 〜 16:30
場 所:工学研究科 U3棟 211講義室
参加者:工学研究科学生・大学院生・教職員 約170名
内 容:
  1. 講習会開催の趣旨説明
   (技術部工学技術長 川端弘俊)

この講習会は、各研究室で使用されている試薬を始めとする化学物質に関して、その関係法令の遵守や薬品管理支援 システムの利用方法および「僕の私の薬品」を合い言葉に実験研究室現場での化学薬品等の安全な取り扱い方について 理解を深めていただき、安全意識の向上に努めて頂くことを目的とする。

  2. 化学物質取り扱い関連法令の紹介  ー講習資料ー(pdf : 376KB)
   (環境安全研究管理センター教授 芝田育也)      

研究室単位で責任ある化学薬品管理を行うことの必要性について解説した上で、特に毒劇物や危険物などの廃棄・漏洩に関わる法令について紹介し、注意喚起を促した。

  3. OCCS(大阪大学薬品管理支援システム)の利用  ー講習資料ー(pdf : 1.7MB)
   (環境安全研究管理センター助教 角井伸次)

OCCSシステムを使った試薬の管理方法について、またそのデータベースの利用方法について解説した。特に、薬品を安全に取り扱うために各自がその特性を知るためのデータ(MSDS)についていくつかの例を示して解説した。更に教職員対象に薬品管理データベースの利用方法についても紹介した。

  4. 研究現場における化学物質の安全な取り扱いについて
   (技術部副工学技術長 山岡信夫)  ー講習資料ー(ppt : 636KB)

「僕の私の薬品」という意識を持って使用開始前から廃棄処分終了まで責任を持って取り扱うことを提案すると共に、化学薬品をとりまく法規制は取扱者への注意喚起であることやその規則を守ることが自分自身の安全確保に繋がることを説明した。また活性金属であるリチウムを例に間違った消火方法による危険性についても動画で紹介した。

   (技術部技術職員 土居倫志)  ー講習資料ー(pdf : 692KB)

安全管理の必要性について説明し、実験前・実験中・実験後の安全管理を危険因子の例を上げて解説した。更に、各自で行える危険回避の方法や事故における対処法についても紹介し、事故例として液体試薬の突沸の可能性や粉末試薬の飛散について動画で解説した。また環境安全研究管理センターで行われている無機廃液処理についても概略を紹介した。

 【追記】      

講習最後の質疑では、芝田教授より薬品類(特に強アルカリ)が目に入った場合、MSDS等の関係記事では「流水で15分の洗眼」となっているが、大阪大学の方針として「流水で30分以上洗眼してから、眼科受診する」よう案内があった。